飛鳥広域行政事務組合公式ホームページ
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飛鳥ポケットガイド
LINEマンガ
コラボ企画
飛鳥広域行政事務組合(奈良県橿原市・高取町・明日香村)と、LINEマンガオリジナル作品で『やまとは恋のまほろば』のコラボ企画として、「飛鳥ポケットガイド(穂乃香たちと巡ろう!古墳ガイド/穂乃香たちとホッと一息!食ガイド~貝吹山周辺地区~)」を作成しました。
今回、「飛鳥ポケットガイド」の完成を記念して、作者・浜谷みおさんにインタビューしました!
飛鳥広域行政事務組合
浜谷 みおさん
この度は、飛鳥ポケットガイドの作成にご協力いただき、ありがとうございました。今回のコラボ企画、全体を通していかがでしたか?
お声掛けいただいたことがとても嬉しく、ありがたく思いました。連載開始前に担当編集と飛鳥駅で待ち合わせて、キトラ古墳・高松塚古墳を見に行った思い出があります。
今回コラボしていただいた作品『やまとは恋のまほろば』は、古墳を題材にした恋愛模様が描かれている作品ですね。浜谷さんは、なぜ古墳を題材にしたマンガを描こうと思われたのでしょうか?
今住んでいるところも古墳が多く、古墳は気になる存在でした。少女漫画と掛け合わせることでどんなことになるのかやってみたいと思いました。
『やまとは恋のまほろば』の舞台「おたけやま古墳」は、大阪府八尾市にある心合寺山(しおんじやま)古墳をもとに描かれたと伺いました。心合寺山古墳は、全長160mの巨大前方後円墳として有名ですね!おたけやま古墳のマスコットキャラクター「おたけやん」は、見ていて癒し効果を感じるほど、とてもかわいいと思います。飛鳥広域行政事務組合のマスコットキャラクター「あたかちゃん」になんとなく似ているように感じます。
作中の古墳であるおたけやま古墳が前方後円墳であることから、形は前方後円墳、プラス埴輪の要素を盛ってみた感じで作りました。おたけやま古墳の妖精という設定です。あたかちゃんの形は『明日香村』『高取町』『橿原市』それぞれの地図の形を組み合わせていらっしゃるとお聞きしました。その地図の組み合わせがこのように絶妙なゆるい形になるのが面白いです。
実は、「あたかちゃん」も「おたけやん」と同じく妖精で、この3市町村の地図の形から抜け出たという設定です。「飛鳥ポケットガイド」で穂乃香ちゃんがあたかちゃんのストラップを見ているイラストを描いていただきましたが、「あたかちゃん」らしいゆるっとした雰囲気を捉えていただき嬉しかったです!
さて、今回浜谷さんには、全イラストをフルカラーで描いていただきました。「飛鳥ポケットガイド」は表面が古墳ガイド、裏面が食ガイドという作りになっています。ストーリーや飲食店の雰囲気に合わせてイラストを入れていただきましたが、完成品を見たご感想はいかがですか?
拙作の登場人物3人で古墳巡りに来ている様子が書かれているのがとても楽しく、穂乃香たちと同じコースを辿ってみたくなりました!
嬉しいご感想、ありがとうございます!古墳を巡りつつ、美味しいランチを食べて、カフェで一休みをして、お土産を購入してと1日楽しんでいただけるコースだと思います。あまり知られていないエリアですので、今はまだ人が少ないというのもおすすめポイントです(笑)。この「飛鳥ポケットガイド」では、5つの古墳をピックアップしていますが、どの古墳に魅力を感じられましたか?
穂乃香たちが最初に向かった新沢千塚古墳群に興味を惹かれました。約600基もの古墳が点在しているという状況も実際に見てみたいし、そんな空間の中を散策できるのも、想像しただけで素敵です。
新沢千塚古墳群は、丘陵地にお椀を伏せたような円い高まりが連なっています。これらひとつひとつが全て古墳という日本有数の古墳群です。遊歩道を散策するだけでなく、古墳の上を歩いたり、お弁当を食べたりもできて…古墳を間近に感じていただける市民の憩いの場所でもあるんです♪今回のコラボ企画をきっかけに、”飛鳥”にさらに興味を持っていただけましたか?
以前、LINEマンガの編集担当さんと飛鳥駅に降り立った際はまだまだ魅力の一部分を垣間見たに過ぎなかったのだと思いました。地図を見ていて、駅近にも古墳があったのかと、見落としていたことが悔やまれます。改めて行ってみたい場所がたくさんできました。
「飛鳥ポケットガイド」は、飛鳥地方で有名なキトラ古墳や石舞台古墳と飛鳥駅をはさんで逆側にある貝吹山周辺地区という観光面ではマイナーなエリアをスポットとしています。浜谷さんがおっしゃるように、「岩屋山古墳」(明日香村)でしたら飛鳥駅からなんと徒歩5分!ついでで行ける古墳ですよね(笑)。皆さんがまだ知らない見どころがいっぱいの飛鳥地方にぜひお越しください♪
新沢千塚古墳群(橿原市)
自分自身、登場人物達と共に勉強中なので現段階ではノープランなのですが、今後の創作エピソードによっては是非相談に乗っていただけましたら幸いに思います。
今回紹介していない古墳の中には、心合寺山古墳と同じ前方後円墳として奈良県最大の丸山古墳(橿原市)、日本版ピラミッドとも言われる特殊な構造をした都塚古墳(明日香村)など飛鳥地方にはまだまだたくさんの古墳があります。古墳以外にも美しい原風景や史跡、おしゃれなカフェなど浜谷さんの創作意欲を高める素材があります!「飛鳥ポケットガイド」は、「貝吹山周辺地区は、古墳だけやない!飛鳥にうまいもんあり!!」と食ガイド編もありますが、こちらで魅力を感じていただけたところはありましたか?
以前訪れた際、飛鳥駅近くの道の駅に立ち寄ったのですが、地元の野菜や果物の充実にもワクワクしました。(あすかルビーのマフィンを子どものおやつに買って帰りました)古墳巡りはもちろんのこと、食の観点からも楽しみがあると思います。ポケットガイドに載っているお店の紹介文を読んでいるだけで、行かねば!という気持ちになります。
最後になりましたが、『やまとは恋のまほろば』第2巻が4月15日に発売されました。新刊発売おめでとうございます!穂乃香ちゃんの恋の行方が気になって仕方ありません。隔週でのLINEマンガの更新も楽しみにしております。
LINEマンガで『やまとは恋のまほろば』という作品を連載中の浜谷みおと申します。今回このような企画に拙作を関わらせていただき、大変光栄に思います。今後の展開としては、恋愛模様の方もじわじわ進めていく予定です。気兼ねなく外出できる状況になったら、「飛鳥ポケットガイド」を片手に古墳巡りはいかがでしょうか。もし作品にもご興味を持っていただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
浜谷さん、ありがとうございました!!
浜谷 みお
大阪府在住。2007年、集英社が主催する金のティアラ大賞で銅賞を受賞しマンガ家デビューするも、11年に一度断筆。マンガ家への夢を捨てきれず、『やまとは恋のまほろば』にて再デビューを果たす。
『やまとは恋のまほろば』
三和 穂乃香は、おたけやま古墳の麓にある大学の古墳研究会(通称:古研)に所属している。親友の友葉は大学デビューを果たし、一人疎外感を感じつつも、穂乃香にとって古研は唯一の癒しだった。しかしある日、古研の同級生・飯田くんをひょんなことから意識し出してしまい…!? 古墳が引き寄せる、ぶきっちょな恋の成長ストーリー。第23回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門「審査委員会推薦作品」、第10回「ananマンガ大賞」大賞受賞作!!